映画「八月のクリスマス」を観賞しました

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映画『八月のクリスマス』

   監督:ホ・ジノ

この映画を見終えて、タイトルの『八月のクリスマス』について考えています。セリフの中にこの素敵な名前を聞き漏れたかもしれない。真夏に出会い、ラストシーンはもしかしたら冬の十二月時期かもしれない。

映画の映像の色は夕日が街中を照らして眩しい日差しではない。レトロな装飾された室内のライトの色合いです。

日常生活を描写した風景。写真館を経営している「主人公」の青年、お洒落なやさしさのジョンウォンは、誰もが安心できる傍にいたいような存在感があります。街中にある写真館のお客さんは職業や年齢はいろいろです。ある日とても綺麗な若い女性タリムが店にやってきて、現像の仕上げを急かしていた。店主のジョンウォンに対しての態度と用件はすべて唐突です。タリムは初対面のジョンウォンに対しての話し方は事務的ではない。馴れ馴れしい。友人でもない、親しい間柄でもない。一方的な態度は違和感があります。

時間の経過と共に、いつの間にかその写真館が彼女にとって居心地よい場所になっていた。店主のジョンウォンは愛があり、優しい気持ちで回りの人々と接してきた。いつも不自然なお客さんのタリムに対しては聞き役であり、諭すような話し方、頷きながらさり気ない振る舞いは、タリムは自然と寄り添えたい気持ちになっていき、一緒に遊園地に行ったり、アイスクリームを食べたり、心を通わす言葉などジョンウォンに話かけていた。優しいジョンウォンはいつも一定の距離を保ち、タリムの生活環境は不自由であり、収入は家計を支えていること、兄弟姉妹が多いなどのことを知り、写真館の店主ジョンウォンはいつも暖かく見守っていた。

ジョンウォンは一人で写真館を経営している。外出の際には店を閉めて出かけていた。通院しているシーンが何度もあり、病名は分からないが、ご家族にはいつも大丈夫と言っていた。ある日仲の良い妹さんと一緒にスイカを食べている場面は、お兄さんを心配している妹さんは笑顔で昔好きだった彼女の話をしていました。お兄ちゃんはただ微笑んでいた。仲の良い兄妹はスイカの種を庭に吹き飛ばしてた。庭にスイカの芽が出る!とても好きなシーンです。また、妹さんの家族可愛い姪と、お料理が上手なお父さんと一緒に食事している時、皆はとても楽しそうです。

主人公ジョンウォンの病気が日に日に悪化していた。すべてを悟ったジョンウォンは身の周りを整理しはじめ、写真館の仕事を次の人の為に、丁寧に分類し、ファイリングしていた。悲しい現実を受け入れ、強い意志気概でみんなに迷惑をかけず、笑顔でお客さんの寫眞を撮っていた。残された日々を大事に過ごされた。

時間はどのくらい流れたかは分からないが、閉まっている写真館の前にタリムが何度も訪ねてきては中の様子を伺っていた。返事もない、連絡も取れない状況の中突然タリムは石で写真館の窓ガラスを割って去った。

落ち葉が舞う季節。写真館のオーナーが変わりました。暖かい服装を着たタリムは写真館のショーウィンドウに自身の寫眞を見付けた時は笑顔になり、映画はエンディングの字幕の画面。

今もタリムの事を考えています。家庭の重圧で身動きがとれない状況の中で生きてきた事が、それが原因で初対面の店主に対して不自然な態度を取ったのか、店の窓ガラスを割った行動についても束縛された家庭環境にあると思っています。ゆっくり本を読む時間をも奪われ、自由に真剣に物事を思考する余裕もない状況の中で、確固たる信念を学び得ることできないまま大人になっていた。写真館の店主との出会い、優しい言葉に触れ会い、ひと時の時間を共有し、短い夏、本音で語りかけたタリムの表情が柔らかくなっていた。危うい関係性、客観的に二人の事を心配し想像しました。愛情がある触れ合うことのできる外の世界へ、周りの人たちから学べることが沢山あります。読書や芸術の世界があります。成長していけると思います。

ラスシーンのタリムの笑顔は、その写真を撮った時の楽しい思い出の一場面なのか、或いは好きになっていた写真館店主のジョンウォンからの気持ちと思ったのか、今も考えています。

この『八月のクリスマス』の映画を観賞しました。静かな感動を覚えています。強靭な意志を持って病気によってすべてを受け入れたジョンウォンは先の人生を諦めていく姿、短い人生を大事に生きている姿、愛情をもって皆さんと過ごされた時間は、歩み寄りできない選択肢がない日々、心に留めることのできない途切れ途切れの言葉は切ない。心が痛い。

街中のクラシックな写真館・・・。ジョンウォンは素敵な言葉を残した。

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